カイラス — 憧れの巡礼 — こんなところへ行ってみたい
カイラス これもまた憧れの場所のひとつだ。
カイラスというのは、
あの、いくつかの宗教の聖地とされ、
世界の秘境ともいわれている、
あの「カイラス山」のことだ。
カイラス山というものを知ったきっかけは、
ヨガだ。
ヨガについて色々調べたりしているときに、
この聖地の存在を知った。
YouTubeでカイラス巡礼の動画を見た。
うる覚えだが、2人の老女がカイラスの附近を巡礼していた。
カイラス山自体は、聖域のため、
人間が足を踏み入れることはできない。
こんなことにもドキドキしてしまうが、
だから、カイラス巡礼といえば、
カイラス山自体を上るのではなく、
周囲をまわることになる。
動画の中の2人の老女は、
近くの湖の周辺を回っていた。
何という湖かはわからなかったけど、
(マサナロワール湖)
この湖だったかも知れない。
でも地理的にはちょっとズレているけど、
イメージはこっちの方が近い
(インドラダック湖)
「いつ死んでもいい」
と言いながら、楽しそうに歩いていた。
チベットに鳥葬というのがあるけど、
わたしも、
もしカイラスに行くのならば、
この世に思い残すことはなく、
何もかもやり終えて、
あとはいつ死んでもいいな、
と思えたときに行きたいと思っている。
80歳くらいだろうか?
その老女たちの姿に憧れと共感を感じた。
カイラスについては、
少しばかりがっかりしたことがある。
「聖地」「秘境」などときいて、
何となく、緑深い山を想像して写真を見たのだ。
でもカイラス山は標高6656mもある。
草木は育たない標高だから、
あたりまえといえばあたりまえなのだが、
カイラス周辺は見ての通りの砂漠というか、がれきの世界だ。
もしかしたら、
わたしはこういうところでは生きていかれないかも知れないとも思う。
以前、富士山に登ったことがある。
何とか山頂までたどりついたものの、
体調を崩し、お鉢巡りさえもできずに帰ってきた。
標高3,776mの富士山でさえこの調子なのだから、
カイラス周辺—例えばさっきの湖は標高4590mだという—
にたどり着くまで元気でいられるかわからない。
もしかしたら、本当に憧れだけで終わってしまうかも知れないけど。
今日は朝起きてすぐに仕事にとりかかった。
夕方まで出かけなかった。
通勤電車に乗らなくていいのはうれしい。
平日勤めに出ていた頃は、
土日になると、
「どこへも行きたくない」
と思うほど、
自宅にいるのだ大好きで、
休日はなるべく誰かと約束をしないようにしていた。
今でも自分の部屋は大好きなのだが、
それでも何だか無性に出かけたくなる。
それに、ずっと座って仕事をしていると、
脚がむくみやすくなる。
エコノミー症候群みたいなものかも知れない。